DIASへのデータアーカイブ状況

環境課題解決のためには、さまざまな全球的な観測データと再解析データ、ダウンスケーリングや高度なモデル構築のためのローカルな観測データ、都市の建物、植生分布、土壌などの地上被覆情報や下水道網の情報などが必要となります。さらに長期予測のためには、CMIP3/CMIP5が必須です。加えて、災害や健康被害の発生統計、農産物、漁獲量などの生産統計など課題解決にかかわるデータをステークホルダーから提供してもらう必要があります。

DIASはこのような諸データを、連携するプロジェクトのプライオリティによりアーカイブしています。アジア・アフリカのようにデータのアーカイブに支援が必要な分野では、DIASがメタデータ作成、品質管理、データ投入までを一貫して支援するポータルを提供しています。その一方、すでに専門家が問題なく入手できているデータは必ずしもDIAS にアーカイブされてはいません。

今後、連携する各プロジェクトで高度なモデル構築のために作成されたデータは順次DIASにアーカイブされていく予定で、さらに省庁連携のもと各省庁のオープンデータも増えていく見込みです。

我が国における地球観測の推進に向けて

GEOSS10年実施計画(2005-2015)の後半5年で我が国における地球観測システムの統合を加速する必要があります。そのため、我が国において実施する地球観測事業について観測データの公開・共有を目的とし、データの公開URLおよび観測項目を含むメタデータファイルを、文部科学省の地球観測のポータルサイトに一元的に登録、掲載することになりました。

地球観測事業の実施機関がメタデータファイルを作成する際には、メタデータの様式を統一しデータの統合利用を促進するため、各事業で取得、蓄積しているデータの特性を吟味した上で、原則としてDIASのメタデータ作成支援ツールを使用して作成することとになり、155事業を対象としてメタデータの登録作業を行っています。2015年1月現在、110データセットがメタデータ登録対象となり、そのうち78はメタデータの登録作業が完了しています。

また事業の対象となっているデータセットのメタデータが公開されている場合、それらをダウンロードし、順次DIASデータ俯瞰・検索システムで検索できるように整備しています。取得したメタデータは2013年度までの2,300に今年度国土地理院から約6万ファイルが加わりました。2014年7月にさらにデータの公開方法について調査しました。その結果データ統合解析システムにデータを登録する事業が19、外部で公開される事業が51、非公開が3、その他が5と確認されました。今後19の事業のデータをデータ提供者から取得し、公開する予定となっています。